”「 蟻鱒鳶ル売り鱒」ガイド
◉ 「蟻鱒鳶ル」ってなんですか。
蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)は、岡啓輔がセルフビルドで建てている建築物です。東京三田聖坂途中に位置します。2005年に着工し、当初は数年で完成予定でしたが、紆余曲折あって2023年3月現在も建設中です。いつまでも完成しないことから「三田のガウディ」と称されることもありますが、あと数年内には完成予定です。以前は周辺道路から外観を眺めることができましたが、現在は足場シートに覆われており、外観を見ることはできません。なお、蟻鱒鳶ル含む一帯は再開発エリアとなっており、蟻鱒鳶ル完成後は、再開発計画にもとづき、現在の位置から10メートルほど後方に曳家される予定です。蟻鱒鳶ルと岡については、『バベる!自力でビルを建てる男』(岡啓輔・著、筑摩書房、2018年)に詳しいです。
◉蟻鱒鳶ルって売ってるんですか。
はい、蟻鱒鳶ルは買い手を探しています。本ショップで販売している「蟻鱒鳶ル(小)」や『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』は、蟻鱒鳶ルの魅力を広く知ってもらい、蟻鱒鳶ルを売り抜くためのアイテムでもあります。蟻鱒鳶ルを売ることにした経緯については、蟻鱒鳶ル保存会のブログ記事をお読みください。
◉『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』ってなんですか。
『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』は、蟻鱒鳶ルの「いま」を伝える月刊誌です。2022年12月に創刊準備号を、23年1月に創刊号を刊行しました。蟻鱒鳶ルの建設に関わっている人たちが、それぞれの視点で刻々と変化する蟻鱒鳶ルの現在を切り取っています。蟻鱒鳶ルに集うのは、多拠点を回遊している人、踊る人、歌う人、詩を書く人、映像を編集する人、パンをつくる人……などなど。必ずしも建築を専門としていない人たちが集まり、語らい、手を動かしています。『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』は、蟻鱒鳶ル同様〈即興的〉につくられることを志しています。そのため誌面は滑らかさとは程とおく、凸凹していてとっつきにくいかもしれませんが、そのいびつさも楽しんでもらえると嬉しいです。蟻鱒鳶ルがどのようにつくられているか知りたい人、最新の現場の状況を知りたい人などには大変オススメです。毎月26日発売、A5判60ページ、モノクロ、定価600円です。
◉『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』はどこで買えますか。
本ショップの他に、下記の書店等でお求めいただけます。各店の在庫状況は店舗に直接お問い合わせください。
・ときの忘れもの(東京・駒込)
・オトナリ珈琲(東京・神保町)
・汽水空港(鳥取・東郷湖ほとり)
・kamebooks(千葉・市川)
・taramu books & cafe(福岡・大牟田)”
「岡建築のマニュフェストの一つは一人(岡さんだけ)で作るのでなくみんなで作る、ということで[略]それはみんなで分業する、ということではなくみんなが本分を持つということじゃないかと解釈を考えてみる。他の人の作業を横目では意識しつつ自分仕事に没頭する、本業と蟻鱒鳶ルを生活の中に連続的に置いてみる」(潮上聡史「皐月 無窓道主」より)
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蟻鱒鳶ルの「いま」を伝える月刊誌『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』の第5号。
◉ 蟻鱒鳶ルの現場に来てる人たちって普段何してるの?
◉ 工具の音、みんなの笑い声と話し声、蟻鱒鳶ルが奏でる音。
◉ 動いて、食べて、会話して。コンクリート打設の一日。
◉ 岡さんの初期作「亀風呂」の全貌・初(?)公開!
◉ つくって、考えて、またつくる。窓枠制作と日々の記録。
◉ 4コマ漫画の連載も開始!
人と人、人とモノ、モノとモノが「響き合う」蟻鱒鳶ルの「いま」をお楽しみください。
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【体裁】
◉ A5判、60ページ、モノクロ
◉ 限定200部
◉ 毎月26日刊行予定
【目次】
◉ 巻頭言「響き合う」岡 啓輔
◉「皐月 無窓道主」潮上聡史
◉「Arimasutonbill no Koe」KiMiMi/大野ミチル慎矢
◉「蟻鱒鳶ル手伝い日記 #4」馬野ミキ
◉「Scenes around me 蟻鱒鳶ル編」関根正幸
◉「GAただいま編集中。」きむらなお
◉「蟻鱒鳶ル有窓工作日誌 2023.3.13〜4.17」アリマタカシ
◉ 編集後記・次号予告
※ KiMiMi/大野ミチル慎矢さんの原稿には、音源データのダウンロードURLがついています。URLには有効期限(2023年7月5日まで)がありますので、ご留意ください。