"藤本 和子 著
発行 河出書房新社
当時37歳の著者が、ヘブライ語を学ぶためイスラエルへ。「他者を語る」ことにあえて挑んだ、限りなく真摯な旅の記録。聞き書きの名手として知られる著者の原点。単行本一九七八年刊の復刊。
名翻訳家の原点となる、幻のエッセイがついに復刊!
リチャード・ブローティガン、トニ・モリスンなどアメリカ文学のすぐれた翻訳家であり、聞き書きの手法を生かしたエッセイの書き手としても知られる藤本和子。
70年代に刊行された、初エッセイを復刊&文庫化。
1976年、著者はヘブライ語を学ぶため、ユダヤ人の夫と共にイスラエルの語学学校へ。同級生は各国から集まった8歳~70歳の生徒たち。未知の風土、生活、食べ物、そして歴史に向き合い、「他者を語る」ことに挑んだ、限りなく真摯な旅の記録。(解説=平松洋子)
“気概と覚悟が、鋼のように貫かれている。
それでいて、思考も身体も外に開かれている。
まさに藤本和子そのひとを体現する原石のような一冊だ。“
――平松洋子氏
著者
藤本 和子 (フジモト カズコ)
1939年東京生まれ。翻訳家・作家。ブローティガンをはじめ数々の翻訳作品を手がけるとともに、聞き書き・エッセイの名手としても知られる。 著書に『塩を食う女たち』『ブルースだってただの唄』など。"版元HPより